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大須賀淳
2024.2.13 16:25その他ニュース

経済に置き換えて考えてみる

これを書いている時点で、まだ本日の取引は終わっていませんが、バブル後最高値を超える3万7,800円台を記録するなど、株価の上昇が凄いですね。

 

史上最高値となった、バブル期の1989年12月29日の記録が3万8,915円なので、まもなくそれを超えそうな勢い。同時に、あちこちで言われている事ですが、株価と実体経済の景況感は連動しないのだなーと骨身に染みて思います。

 

一方、こちらもよく示されるデータですが、1989年(平成元年)当時と現在とでは、企業の時価総額ランキングも全く異なります。

世界の時価総額ランキング
1989年 2023年
NTT 1638 1 アップル 2兆6090
日本興業銀行 715 2 マイクロソフト 2兆1460
住友銀行 695 3 サウジ・アラビアン・オイル 1兆8931
富士銀行 670 4 アルファベット 1兆3302
第一勧業銀行 660 5 アマゾン・ドット・コム 1兆584
IBM 646 6 エヌビディア 6860
三菱銀行 592 7 バークシャー・ハサウェイ 6756
エクソン 549 8 テスラ 6564
東京電力 544 9 メタ・プラットフォームズ 5494
ロイヤル・ダッチ・シェル 543 10 ビザ 4753
※単位:億ドル 参考・東京新聞Webサイト:https://www.tokyo-np.co.jp/article/252608

 

1989年はトップ10のうち7社が日本企業だったのが、2023年はトップ100にいるのが39位のトヨタ自動車のみというのも衝撃ですが、何より基準となる金額が、文字通り「天文学的な」レベルで異なります。

 

これに昨今の円安も加味すると、値としての株価という一つの事象が近くなっていても、実際の状態としては「何一つ共通していない」と言えるでしょう。

 

さて、ここからが本題ですが、上記のデータを示したのは、それ自体で現代日本の窮状を嘆くのが目的ではありません。

 

たった35年程度の時代差でも、表層的な1つの事象の背後に存在する様々な要素は、まるっきり変わってしまうことが、この例から如実に読み取れます

 

いくらウンチク「だけ」を振りかざしても、現実との対峙には役に立たない。それは、思想の一材料とした時に、やっと「ヒントになる可能性」程度のものでしかありません(自分がけっこうウンチク野郎系なだけに、より一層わかります(笑))

 

経済に関する資料を見ていると、皇位継承で男系男子固執する輩は「いまだにバブル期の成功体験でしか語れない経済評論家」みたいなものだなあ、と感じます。相当にヤバい奴だと思いますが(笑)男系固執の論理展開ってそんな感じの、先例の誤用に満ちていますものね。

 

そして、暴走したキャンセルカルチャーは「補助金の受給だけを目的にしたビジネス」のようなものに感じられます。それは健康的な商売ではなく、きつい言い方をすれば「ゴロ」にすぎません。

 

経済分野にあてはめて考えると、構造の中心にあるグロテスクさが、非常に鮮明に見えてきます。置き換えて考えてみるのって大事ですね。

 

「思想」は、詳しい分野の壁を超えて色々な所に旅することができる飛行船のようなものだと思っています。

大須賀淳

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